第十五話
午後8時
K県某峠
一台のスカイラインと一台のランエヴォが止められている
その周りでは忙しくメカニックらしき人が動き回る
名雪「香里ー、もういけるよー」
香里「さあ、マシンの交換もすんだから練習と行きますか」
まず出たのが白いスカイライン
低い音を響かせる
そして4つのタイヤでその場から飛び出るように峠を下っていく
一方ランエヴォのほうではまだドライバーとメカニックがやり取りをしている
北川「とりあえずスカイラインの時と近い動きができるような設定にした
あとはお前の腕とこいつとの相性だ
こいつはマシン自体はスカイラインより小さいから
よく曲がることを注意して
50%で下りのぼりをしてきてくれ」
祐一「わかったまずはマシンになれてくる」
スカイラインより低くないがターボ車の独特の音を響かせる
パシュン
ミスファイアリングシステムによる独特の音
エヴォはその場を後にする
エヴォは小柄な車体から出るハイパワーでぐんぐん加速して
一つ目のヘアピンへ
いつものヒールアンドトゥー
ヴゥーンといいながら回転数を安定させる
尽かさずシフトダウン
ガコッ
ステアをまわす
キャァァァァ
きれいにRを書いて曲がっていく
祐一「うぉ、すげぇ曲がる」
?「あのエヴォいい走りをしているな
あの音ならまだ出せると思うが
意図的なものか?」
香里は予想以上のハイパワーに困っている
香里「いつもより少なめに踏んでいるけど勢いがすごい
これがRB25DETの力」
しかしブレーキングで制御し
こちらもきれいにRを書いていく
二人は50%といえどもかなり早いペースで下った
のぼり クライムヒルではRB25DETは活躍する
ハイパワーだから一気に登ることができる
これに対してランエヴォは最加速の速さで対抗する
パシュ ヴォォォォォ
ボォン
二人は1本の練習を終える
秋子さん「今回のバトルについて説明します」
なぜいるかは気にしないで
秋子さんだから
秋子さん「まずコースはこの峠のダウン・クライムヒル
それぞれ2本ずつ4本で行います
4本目を終えた時点で多く勝っている方の勝ちです」
香里は疑問を抱きそれについて解答を求める
香里「同点の場合どうするんですか?」
秋子さんはにっこり笑い答えた
秋子さん「同点の場合ダウン・クライムヒルを1本としそれを延長戦とします」
つまり今回のバトルは
ダウンヒルとクライムヒルの勝負
最初はそれぞれ2本ずつ計4本を行う
全部終了時点で多く勝った方の勝ち
同点の場ダウンヒルとクライムヒルを1本として
その1本での勝者を今回の勝者とする
まさに峠でしかないバトル方法
秋子さん「このあと少し練習時間とします交代で 今午後8時30分 この後30分を香里さん その後の30分を祐一さん
9時50分からバトル開始です」
香里たちはすぐさま走行練習に入る
走れるのは30分のみ
だったら走ってセッティングを完璧にする
祐一たちは後半のためその間さっき走ったのを元に
準備をする
北川「ジャッキとライト急いでー」
藤井「あと給油とエンジンオイルのチェックの用意も」
斉藤「相沢は休んどけー」
橋・久瀬「ジャッキ・ライト・レギュラーにオイルお待ちどう」
NISMOもあせるようなピット作業
香里はとにかくコーナーの癖・感覚とうを探る
ステアからくるのを一つ一つ記憶していく
そのころ祐一は
祐一「ZZZZzzzzzzzz」
まさに余裕の図(?)であった
香里が操るRB25DETの音が
夜の峠に響く
後記
太陽です
とうとう始まります
Kanonのアマチュア時代編最後のバトル
ちなみに連載は終わりではありません
つぎはサーキット編またはプロ編の予定です
その前に他のやつも書きますので
ご希望マシン・キャラクター
挿絵お待ちしております