MIDNIGHT それは舞い散る桜のように編 外伝プリンセスが主役だった?第一話
「くきぃぃぃーーー」
今日も奇声が響き渡る
奇声の主はプリンセス星崎
なんか芸名みたいだな・・・・
なぜ奇声をあげたかというと
俺が実家に帰ったことだった
いいじゃねぇか 帰ったって
いじけるぞ俺
愛車のフェアレディZで
真っ赤なフェアレディ
まるで恋愛に勝利するマシンのようであった
そう勝利の女神のような・・・
実家そばの峠
コーナーの連続のテクニカルコース
実家帰時
峠で俺は走っていた
ドシュゥ パァン
ゴゥ
俺は一通り流したら
いつもの駐車場に来た
いつものようにとめ
俺は車から降り スープラを眺めていた
黒いボディに映る駐車場の明かり
それが渋い雰囲気を作り出している
そこに現れたのは
NISSAN Z32 フェアレディZ
11年間製造された名車だ
特徴のあるヘッド Zのエンブレム
男を魅了するフェアレディ
このマシンのドライバーは
星崎希望(ゾンミ)
アニメ声で嫉妬深く
根に持つ・・・・
高校時代はプリンセスと呼ばれていた・・・
俺はさっきお袋からもらった親父の形見を観ていた
レーシングスーツ・グローブメット・レーシングシューズ
グローブには実家付近の神社とかのお守りやおみくじの大吉がいっぱい縫われていた
俺はそれらをしまった
そのとき後ろに視線を感じた
振り向くと
希望がいた
「の、星崎かこんなところでなにをしているんだ・・」
俺にかかわった女の子は俺という存在を忘れている
つまり学校にいたころだと単なるクラスメイト 今は他人
悲しい現実
しかし
希望の反応は違った
「・・もうだめなの?」
か細い声でいった
「もう、終りなの?遅れは取り戻せなの・・?」
記憶が戻っているのか・・・
「おまえは、やることがあるんじゃないのか? こんなところで遊んでられないはずだろ」
希望は声優 いろいろ忙しいはずだ
俺なんかにかまっているひまが無い・・・
「・・・やることがあったからここにきたの
やり直すために」
おまえには俺は必要ない
それが現実 エゴかもしれないが
「なら用事済ませて来い じゃあな」
俺は荷物をしまうと車に乗りエンジンをかけた
希望はあせあせと自分の車に戻り俺のあとをついてくる
俺は普段のスタートラインのあたりにいる
知り合いに帰ることを告げる
「今日もう帰るわ」
「舞人〜つれねーなー」
友人はそういう
「わりぃ明日もくると思うから」
友人は反対の窓の奥を見る
「舞人、知り合いか?グリット線あわせてるぞ」
フェアレディに火をつけちまったみたいだな
「さあな、向こうがやる気なら帰りの流しとして付き合うがな」
俺はそうこたえた
「俺聞いてくるよ」
友人はフェアレディのドライバー希望に話をしにいった
2分もしないうちに帰ってきた
「やるってさ」
友人はニヤッと笑い言った
「わかった、カウントとかよろしく」
「ああ」
高校のころの俺とは違うぞ
やることがあるならそれに俺が専念させてやる
引導をわたしてやるよ
「カウント行くぞー
5
4
3
2
1
いってこーい」
一斉にスタート
スタートはフェアレディ
だてのツインターボじゃないらしい
テクもある
だが、いつまで先行できるかな
連続のヘアピンが特徴のこの峠を攻略できるかな
俺はシフトを上げコーナーで抜いてくことにした
立ち上がりでは分が悪そうだからな
ドシュウ
パァン
俺のスープラが吠えフェアレディにプレッシャーを与える
フェアレディも華麗なドリフトを見せつける
しかし事実は差を詰められていく
フェアレディにもあせりが見えてくる
ブレーキのタイミングを遅らせ逃げ切る戦法に変えてきた
俺はアンダーが出たその瞬間をインを刺す
スパーンと抜かれるフェアレディ
いつまで自分のリズムでは知れるかが峠のキーだ
そのキーを見失ったら終りだ
俺はその後もマージンをひろげ
勝った
その後ガスがやばいので24時間営業のセルフに行った
「ふぅ、腹すかせてんなこいつ」
レギュラーをすごい勢いで飲んでいくスープラ(金がないんです)
ゾクゥ
なんかすごい怖い視線を感じた
振り向くと・・・・・
ふぇ、フェアレディ・・・・
「舞人君、みーつけ」
明るい笑顔で(目は怒っているが)
俺は拿捕され
さらにお袋につかまり
和観さんからの提供情報で
ねほりはほりと・・・・・
ああ・・・俺は・・・・どうなっていくんだ・・・
「にがさないからね、舞人君(はーと)」
続くかなぁ
太陽です
なんとなく思いつきと依頼もあったんで書いてみました
なんか不安定な無いようですが
許してください
今依頼もどんどんきています
この調子でがんばりたいと思います