MIDNIGHT それは舞い散る桜のように編
第二話 伝説再来
スタート位置につく俺たち
カウントが始まる
5
4
3
2
1
アクセルをいれる
GO!!
ジャストでスタートできた
馬力差を考えれば
まずスタートダッシュ
そして高速コーナー
これを制すれば
勝てる可能性が高い!
だが
小町なかなかのテク持ってるみたいだからな
油断はできない
最初のヘアピンはアウトインアウトで!
ヒールアンドトゥー
シフトチェンジ
一気にドリフト
ギャギャギャャ
そのあとを小町が
きれいにドリフトをしてくる
さすがホームコース
やるな
だがこのスーツやヘルメットは負けられない俺の意気込みだ!
黒いスープラがテールランプを残し消え去る
そのあとを赤と黒のツートン模様が走り去る
ギャラリーには女性もいる
小町のファンみたいだ
だが、俺は負けられない
ギャギャギャギャ
パユゥゥゥン
ドスン
スープラが走り去る
この峠最長のストレートを
さすがの86でもこれにはついてこれない
「うぅぅ、ストレートとコーナーが早いよぉ」
コンパクトボディを生かしコーナーを交わしていく小町
非常なことに
ストレートの多いゾーンに入った
どんどんさがひろがる
そしてヘアピンの立ちあがり
このコースでは敵なしの小町テクニックでも
舞人には勝てない
それを物語っていた
テクニックの差は馬力差以上にマシンに影響する
86を使いこなしているが
舞人はそれ以上にスープラを使いこなしていた
これは遺伝かまたは天性か
ギャラリーが見守る中
舞人が先にゴールをする
コンマ6秒後に小町がゴール
タイムは伝説のタイムとトップタイ
小町が出せなく悩んでいたタイムだった
ーゴール地点ー
ふう
俺はヘルメットを助手席においた
充実感・・・それにおれはあふれていた
隣にトレノがとまった
小町がそこから降りてくる
そして俺は窓を空ける
ウィィィン
「まけちゃったね」
小町は小さい声で言った
「そうだな、だがいい走りをしていたな 小町」
小町はこの言葉を聞いたとたんぱぁっと明るくなり
そのまま抱きついてきた
「ちょっ、こ、小町おちつけ おいこら」
このバトルの結果はすぐに地域にひろまった
伝説のドライバー再来
漆黒のドライバー二世誕生
と
そしてこのあとキスしたことも付録で知られたらしい・・・
しばらくこの辺で遊べないな・・・・
続く
後記は第一話にあります