MIDNIGHT それは舞い散る桜のように編

第一話:再会

文:太陽 設定協力:ライス

 

 

北にあるとある県

それが俺の故郷だ

その故郷に帰ってきているお忍びで

俺の愛車スープラとともに

卒業後自然に消えた小町を避けるように俺はここにいる

 

お袋と久々の再会で積もる話をし

今後の俺の目標を話した

「お袋、俺 レーシングドライバーになる 今ライセンス試験の結果待ちなんだ」

俺は国内Aライセンス試験を受けていた 今は結果までの間、暇があったから帰ってきた

「すきにしな、せいぜい死なないようにね」

お袋はぶっきらぼうにいうと奥の部屋に行き箱を持ってきた

大きさは子供が入りそうな大きな箱を

お袋は俺の前におくと言った

「おまえに話してなかったね おまえの親父はレーシングドライバーだったんだよ

でもね交通事故で死んだ レース中でなくここに帰ってくる途中にね」

その箱をお袋はあけた

中にはTOYOTAとかTRDとか張られたヘルメットと赤いグローブ

赤と白のレーシングスーツ

 

いろいろなメーカーのエンブレムがついている

その中には俺が知らないようなメーカーまで

「おまえにやるよこれを まあ、あの人と同じ所属になるとは限らないけどね」

俺はおもむろにグローブを手にとった

手の甲の部分にはお守りが縫われていた

うちのそばの神社やお寺のものが何個も

手を保護するかのように

 

「おふくろ、おれこのグローブだけ今はもらう

そのうち親父のようにプロになってからあとはもらう」

「好きにしな」

 

俺はそう言いグローブだけもらい

そろそろ帰るといい車に乗った

そしてグローブを付け近くの峠をくだりを流して帰ろうと

峠に向かった

ズシャァァ

音を鳴らして走る

 

パァン

大きな音がなり

右前にハンドルが持っていかれる

近くの駐車場にすぐに入った

降りて見てみると

パンクしていた

俺はすぐさまトランクをあけ

ジャッキ・交換用タイヤを取り出し

作業をはじめた

 

そのころ実家は

 

「おとなりさんこんにちわ」

お母さんと先輩の家にきた

「おや、クリーニング屋さんどうしたんだい?」

お母さんが口を開いた

「舞人君、きてたね?」

私は驚いた。 何も聞かされていない

「はて、何のことかな?」

おばさんはとぼける

「さっきの黒いスープラ・・・血は争えないねぇ」

黒いスープラ?血?

「知っていたのか・・・漆黒のスープラ 桜井文人」

漆黒のスープラ?

私にはわからない

「ねえ、何そのスープラって?」

 

数年前ここを制した車

伝説の話だと聞いた

「その男はのちサーキットに舞台を移し活躍するはずだった

帰宅中に不慮の事故でなくなった」

 

「時が流れそのスープラも進化し現代によみがえった

二代目漆黒のスープラが 初代の息子 桜井舞人」

私は驚いた

先輩が走り屋だったこと

何より今日ここにきていたこと

私は気づくと走り出していた

車の元へ

「お母さん、車借りるよ」

といい残して

 

「おやおや、伝説はめぐるんだねぇ」

「ええ、となると今夜ね」

 

俺はタイヤを交換し

休憩をしている

「また、タイヤ買っておかないとな」

そうつぶやくと駐車場に勢いよく

赤と黒のツートン模様

特徴的な車

TOYOTAのAE86 正面から見たとこトレノだな

横には

『雪村クリーニング(自家用)』

そう雪村小町の家の車だ

乗っていたのは小町・・・・・

トレノは隣にとまり

小町が降りてきた

そして助手席を空けた

 

「先輩、帰ってきてたんだ・・」

そうつぶやいた

俺は

「ああ、もう帰るとこだがな」

俺は無愛想に答えた

小町は曇った顔で言った

「何で・・何で声かけてくれなかったんですか?」

な泣きそうな口調で言う

俺は戸惑った

だが俺は

「おまえ、もう旦那いるんだろ・・・邪魔しちゃあ野暮ってもんだろ」

俺は目をそらし言った

が、 小町は首をかしげた

何のことだかわからないよに

「・・・先輩降りてきてください」

下を向いて震えながら言った

俺は素直に降り正面にた立った

「何だ?」

小町はばっと顔をあげ俺にキスをしてきた

・・・・・・

き、キス!?

接吻!?

俺の思考は混乱した

「お、おまえ なにしてる」

俺は驚きを隠せず肩に手をおき無理やり離すように唇をはがし

俺は聞いた

「だ、だって・・先輩壊れてるんだもん・・・」

は?

俺が壊れてる?

 

ブオォォン

そこに

黒いスープラが入ってきた

降りてきたのはお袋たち

小町はすぐさまかけより

事情を説明しているようだ

そうするとお袋たちは笑い出した・・・・

俺・・・変なこと言ったか?

俺はわけがわからなく

車のドアをかぎを閉め

お袋の元に向かった

「舞人、おまえいつからお笑い芸人なったんだ?」

お袋が聞いてきた

俺はなったつもりがないどんな説明したんだこいつは

「舞人君、小町は結婚はしてないよむしろ婚約もまだだよ」

顔をが引きつりながらまじめな顔をする

は?

婚約も結婚もしてない?

????

「先輩、あの日あの時のこと勘違いしてるんですね

あの人は同姓同名のひとです(笑)」

笑いながら言われた

つまり俺の勘違い・・・

 

その後実家に連行され

お袋にもう何も言うことがないぐらい吐かされた

 

そして翌日昼間

小町のお袋さんが手紙を持ってきた

そこには大きく

果たし状

・・・・・

つまり

挑戦状

・・・・

中には

峠バトルの申し込み

日時

あさっての夜八時フリー走行

九時からバトル開始

ダウンヒル一本

対戦相手:雪村小町(AE86)

俺はそれを読み上げると

おばさんに

「挑戦されたなら逃げません ただ不慣れなので今から走ってきます」

俺は立ちあがり車に乗り対戦予定の峠に向かい走りこむ

 

そして当日

できる限り走りこんだ

あとはフリー走行で最終チェックだ

 

午後7時50分マシンを並べフリー走行の用意をする

タイヤなどに以上をないか確認して

午後八時フリー走行開始

もうおとといから走りこんだこのコース大体リズムはつかめた

俺は40分で切り上げ

頂上で待機したいた

そこに

「舞人、余裕だねえ」

お袋がきた

なにかをもって

「これを使いな、ここで最速になるならね」

手渡されたのは

親父がつかっていたレーシングスーツ・ヘルメット

そして俺の手元にあるグローブ

「お袋・・・」

俺はお袋を見た

「これを使うなら遊びじゃ済ますんじゃないよ 最善の手を尽くして走りな」

俺はうなずき

駐車場にあるトイレで着替えた

そしてマシンのところへ戻る

どこで聞きつけたかギャラリーが集まっていた

俺を見て驚いている

「似合っているね、あの人の息子だからあたりまえか」

お袋は俺を見て笑った

「ああ」

俺も笑い返した

小町がもう待機していた

小町は俺を見て驚いたが

すぐ真剣な顔になった

俺の本気を理解したらしくそれに対しての歓迎のようだ

俺は

「地元最速だったの男、文人の息子の桜井舞人だ 今日ここに伝説を復活させにきた」

俺をそう言い小町に握手を求めた小町は

「私は、地元の意地とお父さんのできなかったことを実現知るために勝つ!」

小町は握り返した

そしてマシンに乗り込み

俺はグローブとヘルメットを付けた

まるで別世界のような感覚にとらわれた

公の場では使用されなかったスーツ一式

今ここで伝説再来に期待をする

続く

後記

太陽です

それ散る編開始です

さあ、張り切っていきますよー

Kanonもねw