第3話

舞人とつばさが休んでいる部屋

舞人は爆睡中らしい
つばさは先に目がさめ
隣のベッドから舞人を見つめる
がちゃ
「八重ちゃん?」
ドアが開きそこから希望が入ってきた
「八重ちゃん大丈夫?」
そう言い
つばさのそばへやってくる
「あいつ、すごいね・・・・今までのレースを見たけど
あそこまで腕があるなんて・・・」
といいながら舞人を見る
「そうだね、普段は地味な走りで
 レースで表に出てこなかったのに
 こんな、度胸もあるなんて・・・」
希望も舞人をみる
「ゾンミ」
不意につばさが声を掛ける
「こいつしっかり確保するよ
 あいつなら、(表彰台の)真中取れるよ」
そう言う言うとつばさは
笑顔に戻った

「ん・・・ん・・・?知らない天井だ・・・」
もう10年になるぐらいのお約束を言い
起きあがると
「桜井 舞人だっけ
 あんた急いで着替えな
 記者が待ってるよ」
といいレーシングスーツを投げつける
「え?」
舞人は戸惑いつつもキャッチし
「よろしくね♪」
とウィンクしつばさは部屋を出た
「・・・・、悪くないか」
そうつぶやくと着替え
舞人も出ていった


記者会見場入り口
各チームが
順番に体制発表当を行っている
今年、注目を集めたのは
FALKEN☆nismo☆GT-R
ファルケンモータースポーツの信頼性と
nismoのGTテクノロジーを集めたチーム
いかにも今風の若者
永田秀一
ドライバーでは少ないめがねを付けた
高橋隼人
整備もニスモの藤井らを連れてきている
カメラのフラッシュもすごい

記者「FALKENね・・ニュルでがんばってるけどGTにつかえるのかな・・」
と背が低いおかげで前の方に出れた記者
里見 こだまがつぶやく

FALKENの紹介も終わりBasiLの番になった

司会『次は、今年から参戦の BasiL Racing TEAM 監督は八重樫つばささん』
そう発表されると
監督のつばさを先頭にBasiLガール・広報の
希望に小町
そして、舞人に秀晃
最後に山彦が上がり
反対側から、スポンサーがあがってくる
スポンサーが活動目標を発表し
ドライバーの舞人にマイクが渡される
「桜井です、今年から500に参戦になり
 新たな気分で望みたいと思います」
そう言うと
舞人はマイクをおく

「はい、桜井さんに質問です」
先ほどの記者こだまが手をあげた
司会『はい、そちらのかた』
そういうとこだまは立ち
「昨年は、ADVANにいましたが今年は
 新参チームにOkだしたのは
 どうしてですか?」
舞人は
「500への参加がしたかったからです」
と、ぱっと答える
「ありがとうございます」
そういいこだまは座った
そしてBasiLのマシン紹介がされた
ピンクと白のカラーリングの2003年型スープラのターボ
鮮やかな色で仕上がっていた
舞人自身もはじめてみた
記者会見は続いていく

その後何事も無く
会見は終わった
が、こだまは悩みを生んでいた

つづく
さあ、舞人の活動発表