第1話
2003年TI
公開テスト

桜井舞人は
観客席で寝ていた
「Zzzzz」
急な呼びつけで眠っていた

前日
『TOYOTA系レーシングチームBasiLの星崎といいます
桜井さんのお宅でしょうか?』
「はい、そうですが?」
女性の声でおどろいている
BasiL?聞いたこと無いな
『当チームに、はじめセカンドドライバーとして
来ていただく予定だったのですが
諸事情により
ファーストドライバーになりました
明日お昼にTIで公開テストと
記者発表がありますので
よろしくお願いします
それでは 明日お待ちしております
がちゃ
プープープー』
「・・・・な、なんだ・・・
よびつけかよぷじゃけるなよ」
と言うと着替えを用意して
旅行かばんを用意して
車に乗りこみTIへ向かった

そして現在
「Zzz」
そのつかれで眠っている

ピット
「はぁはぁ、ドライバーの方は来ました?」
と長い髪をなびかせて
ピットを掛けぬけて
緑色の髪の女性に向かって聞く
「や、まだ1stがきてないよ」
といいため息を吐く
この女性が、BasiLの監督
八重樫 つばさである
そこへ
「あの〜、八重樫さん
 警備員の方から1st引き取ってきました」
と長身で顔立ちで爽やかな雰囲気を持つ男
牧島 むぎべえ
スタッフである
「で、その1stは?」
と八重樫が聞く
「えっと・・・奥で寝てます」
その発言に
つばさは
無言で
奥に歩いていき
椅子に寄りかかり寝ている男に
手で持っているクリップボードで
バコン
とたたいた
「いっ・・・・てぇ・・・・」
そこで眠っていた
舞人は痛みで目を覚ました
「あんた、何様?」
と八重樫がにらむ
「ん?ヨン」バコン!!
「いっ・・・てぇ・・・な」
八重樫は無言でたたき
牧島に
「こいついらない」
といい
「お、帰って良いのか
なら帰らせてもらうぜ〜」
と言うとすぐに荷物を持ち
舞人は姿を消した
奥の部屋に
長い髪の女性
星崎希望が入ってきた
「八重ちゃん、いいの?」
と、一部始終を聞いてたようだ
「今からドライバー探すと
登録が間にあわないよ
それに、彼が適任だと言ったのは
八重ちゃんでしょ?」
つばさは背中を見せたまま
「あんな、フヌケじゃ勝ちぬけないよ
あんなフヌケだとは思わなかった」
そう言うと
ピットの表へ出ていった


駐車場
「しかし、なんだよアレ
呼びつけておいて
いきなり帰れとは
まったく、親の顔が見たいわ」
そう言いながらエンジンスタートする
「コンコン」
不意に窓がたたかれる
ふとみると
長い髪が乱れて顔に張りついたりしているが
希望だった
舞人は来ている服から
BasiLの人間だと理解した
「なんだ?」
窓をあけて舞人は睨む
「急に呼びつけておいてなんだよアレ」
そう言うと希望は
「今すぐ来てください」
大声で言う
「やだ」
と断る舞人
「このあとの草レース出て帰るから」
そう言うと
「なら、八重ちゃんと勝負して勝ってから
帰ってください」
そういうと大きく息をすい
深呼吸する
舞人は
おどろいた顔をして
そのあと笑った
「こっちは仮にもプロだぞ
それにマシンはどうする」
そう言うと
「このあとのチューニングカーがあります
それでどうでしょう」
舞人は
「あとで泣いても知らないぞ」
といい車をゲートへ進めた

つづく


どうも、太陽です
GT編開始ですよ〜(笑
みなさん今後とも
よろしくお願いしますm(__)m