まきえ達の襲撃から数十分　俺と華蓮はここ緑王峠に来ていた
ここにいる奴らはみんないい奴ばかりだ
ちなみにモットーは「初心者(特に女の子)には優しく丁寧な対応を」だ
まきえ達が来たら皆に紹介しておかないとな・・・間違いなく大騒ぎになるが

そしていつもの様に練習の準備をしていると後ろから声をかけられた
その声の持ち主は

「秀晃さ〜ん。私も練習に参加させてくださ〜い♪」

ついさっきまで話をしていた皐だった




ＢＬＥＳＳ　ＭＩＤＮＩＧＨＴ　第２話



赤いロードスターから降りて近づいてくる皐

「あれっ、皐？お前帰ったんじゃなかったか？」
「そうね、たしか親御さんに報告するって」
「ええ、報告自体はすんなり終わったんですけど」

皐の話によると親に話したところ即ＯＫだったらしい
それで時間が余って退屈していたところに俺達の事を思い出しここに来たそうだ
しかし父親っていうのは娘が嫁に行くのをあまり歓迎しないと思うが・・・・・

「お父さん、泣いて嫌がったんですけどお母さんが睨んだら震え上がっちゃって」

だろうな・・・・・やっぱりそうなるか・・・・
っていうかその光景がリアルに創造できるのはなぜだろう(汗

「後日、ご挨拶に行かないとな」
「そうね、こういうのはしっかりやっとかないと」
「はい、お待ちしてます♪」

ちょっと行くのは気が引けるがな・・・・
ま、華蓮の言うとおりだな　後々ギクシャクするのも嫌だしな

「さーて、どうするかな。華蓮はいいとして、皐はどのくらい走れるんだ？」
「今日が初めてなんですよ、峠を走るのは」
「・・・・・秀晃君・・・・・」
「・・・・・何も言わなくていいぞ、華蓮・・・・今日は皐の車に乗るよ・・・・・」
「え、本当ですか？　じゃあお願いします♪」

嬉しそうな表情の皐と妙に脱力感のある俺と華蓮
っていうか免許取りたてで峠に来るのはどうかと思うぞ、皐・・・・
その証拠にフロントガラスの内側に初心者マーク貼ってあるし・・・・

「じ、じゃあ行くか二人とも」
「秀晃君、頑張ってね・・・・」
「よろしくお願いします、秀晃さん」

華蓮、笑ってても顔が引きつってるぞ・・・・額には冷や汗かいてるし
はあ、とりあえず基本から教えていくかな

「んじゃ、俺が最初に運転するから見ててな」
「はい、わかりました」

俺は皐にここのルールを説明しつつ車を走らせる
まあルールといっても他の車に迷惑をかけないという事だけだがな
ちなみに華蓮は俺たちの後ろにぴったり付いてくる
今日はそう遅くまで練習しないからな　なんせこの後・・・・ククク

「あ、あのう秀晃さん？なんか怖いですよその顔」
「おっと。すまんすまん、ちょっと妄想がふくら・・・・」
「え、ええ！？妄想って！？」
「あ、いや、その・・・・」
「・・・・・やっぱり今日は秀晃さんの所に泊まります！！」
「んな！？　さ、皐さん？それはどういう・・・・・」
「華蓮さんに負けないぐらい可愛がって下さいね！」
「・・・・・ワカリマシタ・・・・・」

も、燃えている・・・・皐がこれ以上にないってほど燃えている
なんだか後ろにごうごうと燃え盛る炎が見える(汗
これはやばいなぁ　いろいろな意味で
例えば俺の体とか、華蓮の事とか華蓮の事とか・・・・・
よかった、明日が休みで・・・・・





「で、皐ちゃんが泊まる事になった訳ね・・・・」
「すまん・・・・つい口が滑って」
「まあいいわ、皐ちゃん始めてだろうし優しくね？」

ある程度走り終えた後、華蓮に事情を説明する俺(皐は自己紹介中)
華蓮は呆れている様だが怒ってはいないようだ
まあ、これから一緒に住むんだしな
新しい家探さないとなぁ　今の家じゃ狭くなるだろうし

「秀晃さ〜ん、皆さんに挨拶し終わりました〜♪」

皐がこっちに向かってくると同時に突き刺さる殺気(無論俺に)
早く帰らないといつ暴発するかわからんなこりゃ
とっとと退散しますか・・・・夜はこれからだしな（ニヤソ

「んじゃ、行くか二人とも」
「「はーい」」

皆に一声かけて帰宅する俺たち
帰りも俺が皐の車を運転することになった
皐がこれからの事でかなりテンパっているからだ
でもいずれは通る道だからな・・・華蓮にも手伝ってもらうとするか




その後皐はなんとか初体験を済ませた(それでもかなり痛がってたが）
そして華蓮はだいぶ焦らされた様子で皐が寝た途端におねだりしてきた
それで俺の理性が音を立てて崩れ去った事は言うまでもない
次の日の朝、華蓮の最初の言葉が「秀晃君ったら激しすぎるよお」だった
皐は途中で起きたらしく「私、あんなに激しくされたら壊れちゃいますよ｣と言われた

すまない二人とも・・・まきえと雪乃が来るまで頑張ってくれ・・・
俺はそんな外道なことを思いつつ朝食の準備に取り掛かるのだった
４人に増えた時どうやって可愛がろうかなと考えつつ・・・・・・





後書き

第２話終了〜♪　今日のゲストは皐だ！
皐「皆さんどうも〜。」
華蓮「皐ちゃん、どうだった？初めての感想は？」
翠「二人がかりでされちゃったんですよね？」
皐「！！！　え、えっと、そのう・・・・」
こらこら、あまりいじめるなよ。って聞いちゃいねぇ・・・・
仕方ない、今日は一人で締めます

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