〜はじめに〜
この物語は、エンド後で全てのキャラと知り合っているという
すごく都合のいい設定で行われております。
あらかじめ、ご了承ください。
「ん…ぅん…」
薄暗い部屋の中で聞こえる、小さくて可愛い寝息。
目に映るのは、薄いカーテンを超えてぼんやりと移る月明かりの世界。
幻想的な…音のない世界。
毛布の外は凍てつくような寒さなのに、全く感じさせられないほどの暖かさが俺の横にいる。
「…ん…すぅ……」
月明かりに彩られた栗色の髪と無邪気な寝顔。
本当に安らかに…幸せそうな表情。
それが、俺の心まで暖めてくれる。
「……ふぅ」
ガターン!!
「はーい!! カットカット!!」
「は?」
「!?」
突然のドアを開けての来訪者に、隣で寝ていた華蓮さんも飛び起きる。
そのまま、毛布をまとって俺に寄り添う。
「…なんなんだ?」
「だ・か・ら、カットなんですよ!!」
…入ってきたのは、三人。
緑の肩にかかるぐらいの髪、そして、活発そうな笑顔とメイド服が印象的な女の子。
その後ろにいるのが、思わず見惚れそうになる綺麗な青い髪をなびかせた、おとなしそうな女の子。
白い袖の余るセーターと黒いスカートが、落ち着いたイメージをより強く醸している。
そして、もう一人横にいるのが、赤いショートカットの女の子。
高校の制服のようで、その黒いセーラー服とチェックのスカートという取り合わせが、笑顔によく似合っている。
見た目は清純、だけどおとなしいわけじゃなく、笑顔もあふれているように見える。
「…で、なにがどうカットなんだ? まきえ」
「にゃーん、秀晃さん。分かってるくせに〜」
…ちょっとまて、何で俺はこのメイド服の女の子の名前を…分かってるんだ?
俺の横には…華蓮さんが…いるっていうの…。
「ひ・で・あ・き・クン」
……。
やばいな、身の危険を感じる。
というか、身の危険しか感じない。
「どういうことか、説明してもらえないかな?」
すごい笑顔。
もう、そんな表現しか思いつかない。
笑っているはずなのに、さっきまでの暖かさはかけらもない。
いや、さっきの毛布の外より…おそらく、冷たい。
…分からない。
なんで、こんなことになったんだ?
「…どうして、まきえが俺の家の鍵を持ってるんだ?」
「そんな、あたしと雪乃で使うようにって、くれたじゃないですか」
当たりまえのように笑顔で返すまきえ。
その悪戯っぽい小悪魔的な笑顔が…可愛くもあり、怖くもある。
「…忘れてしまったんですか? 秀晃さん」
…しゅんと悲しそうな顔で俯く青い髪の女の子。
「そ、そんなことないよ、雪乃」
……雪乃?
青い髪の女の子の名前も…俺は覚えてる?
「…そうですか。良かったです」
おしとやかな、女の子らしい柔らかい笑顔。
周り全てを和ませてくれる笑顔…本当に、変わらないな。
「………」
…まずい。
声はないのに、俺の隣から威圧感がある。
…横を向きたくない。
いや、華蓮さんのほうは、怖くて振り向けないというほうが正しい。
「で、こんなところで何してるんですか? 秀晃さん」
今度は、赤い髪の女の子が不思議そうに頬に手をあてている。
まきえに負けず劣らず、この女の子も表情がコロコロと変わる。
「やっぱり、皐のことは重荷だったんですか?」
すごく悲しそうに、瞳をうるませる。
そういう仕種は…反則だろ。
「ば、何を言ってるんだよ、皐!!」
「そうですよね、秀晃さんはいい人ですもんね」
「皐のこと見捨てたり、忘れたりなんて絶対にしませんもんね」
弾けるような、本当に嬉しそうな笑顔。
そんな笑顔に眩しささえ感じる。
…ああ、なんで俺は泥沼に……。
「ひ・で・あ・き・クン」
…さっきと同じ声。
なのに、身の危険は命の危険に変わってる。
まずい…このままだと、俺は確実に死ぬ。
「と、とりあえず落ち着きましょう、華蓮さん」
「…どうして?」
じと目で俺のことを見上げてくる華蓮さん。
命の危険があるときに、こんな台詞は不謹慎なのかもしれないが…その仕種も、とても可愛い。
「ま、落ち着いてあげてもいいでしょ? 秀晃くんも困ってるじゃない」
…落ち着いた女性の声。
…まさか。
「お邪魔してるわよ、秀晃くん」
肩までかかる淡い青髪と、大人の雰囲気を纏った物腰。
そして、さっきの雪乃と負けないぐらい、柔らかい笑顔。
だけど…この人の笑顔にはもっと深いものを感じる。
「…智津子さん」
…どうして、ここまで俺の家に揃うんだ?
「俺、なにかしましたっけ?」
困惑顔の俺に、智津子さんが優しく笑いかける。
「どっちかっていうと、逆ね」
「逆?」
「誰か一人しか幸せに出来ないのが、欠点なの…分かる?」
…誰か一人しか…幸せに出来ない。
「でも、それじゃあ…俺のせいじゃ…」
「あまーい!! 秀晃さん、それで済むと思ってるんですか?」
「…そんなこと言われてもな」
実際、今回は華蓮さんが俺の横にいるんだから、そういう話になったんだろう。
それは…俺のせいじゃない。
「あたしなんて、長い間待っていたのにさよならですよ?」
「あたしがいなきゃ、秀晃さんだって帰ってこなかったのに〜」
「それなのに、最後に手紙で少し登場しただけで終わるエンドがあるなんて、納得行きませんよ」
「せめて、雪乃か…あたしのエンドなら納得も行きますけど」
「まきちゃん…」
…こんなときでも、雪乃のことを気遣ってる。
その優しさがあるから…雪乃も笑顔でまきえのことを見ていられるんだろうな。
「あたしのエンドなら、両手に花ですよ?」
「………」
笑顔のまきえと頬を赤くして俯く雪乃。
たしかに、この二人も強力だよな…。
「そんなこというなら、わたしだっていいところいっぱいですよ」
「こんなに可憐で従順で、思いやりのある女の子なんですよ?」
「しかも、あなただけのアイドルです」
「なーんて、ちょっと恥ずかしかったです」
いつも見せてくれる、舌をチロっと出す皐の可愛い仕種。
「ね? わたしも絶対に幸せになれますよ」
…ありがとう、皐。
今のでも、十分幸せだ。
「そんなことなら、アタシだって秀晃くんを幸せにできるわよ」
ふわりと、俺の腕に華連さんの腕がやさしく絡む。
「えいっ」
華連さんが、俺の腕を抱きしめる。
離さないというように、それでも痛くないように優しくしっかりと。
その甘えたがりな仕種と笑顔に、そして…腕の柔らかい感触にどきっとする。
「秀晃くん、幸せ?」
「…はい」
「あーずるーい、勝負はお色気なんですか」
皐が口を尖らせて、恨めしそうな目をする。
…まあ、男としてはお色気で迫られるほど嬉しいことはないんだ…許してくれ。
「こうなったら…勝負よ!」
「誰が秀晃さんにふさわしいのか…はっきりさせましょう」
不敵な笑みを浮かべて、まきえがビシィッと華連さんを指差す。
…俗に言う、挑戦状…か。
「え? え??」
雪乃は、話について来られないで、わたわたと慌てている。
その横で、智津子さんは楽しそうにくすっと笑みを浮かべている。
本当に楽しんでるんだろうな…あの人の場合。
「勝負って、なにで勝負するんですか?」
「我慢大会よ!!」
…がまんたいかい?
「待て、なんで我慢大会なんだ?」
「っつうか、そもそも、なにを我慢するんだ?」
「暑さ寒さに耐えるから、どうだっていう話でもないだろう?」
「分かってない…分かってないですよ、秀晃さん」
「儚げに耐える女って言うのは、誰が見てもいい女なの」
「耐えるのは、女の美学なのよ」
…なんだか、一部の女性から批判が来そうな話だな。
「その男のためなら、なにをされてもかまわない」
「それは…愛だから」
「……愛」
繰り返したまま、よりいっそう赤くなって雪乃が俯く。
本当に、頬から耳まで真っ赤になっている。
「…いい響きですね」
恍惚とした表情で、皐も手を前であわせたまま夢見る乙女のようになっている。
…なんて流されやすいんだ、みんな…。
「で、どうやって決めるんだ?」
このままだと、話が進まない。
「ま、簡単に言えば…秀晃さんへの愛を見せるんだから…」
「秀晃さんになら、何をされてもかまわないっていうのをみせれば、いいのですよ」
…俺になにをされてもかまわない。
俺に…ナニをされてもかまわない。
おれに…なにをされてもかまわない。
オレニ…ナニヲサレテモカマワナイ。
「秀晃さん、大丈夫ですか?」
「?」
上目遣いで心配そうに俺の事を見ている雪乃。
…一瞬何を考えてるのか、分からなくなりそうだったな。
放っておくと、自我が崩壊しそうだ。
「ああ、大丈夫だよ、雪乃。ありがとうな」
「…いえ」
ありがとうという言葉にたいして、自然に笑顔を返してくれる。
その飾らない笑顔が自分のお礼で出来たものだと思うと、すごく嬉しくなる。
「…秀晃さん、あたしの話、聞いてました?」
「…ああ、とりあえずな」
「じゃあ、俺が何をしてもいいのか?」
…たぶん、さっきの話を総合させれば、そんな話になるはずだ。
とてつもなく、都合がいい気がするが。
「…まあ、それなりなら」
自分の言っていることに少しは気づいたのか、複雑な顔のまきえ。
…ここまで盛り上げた手前、引き下がれないっていうのもあるんだろうが…もう、遅い。
「で、誰からにするんだ?」
「え?」
みんないっせいに、小首を傾げる。
本当に、そろえてみて初めて分かるけど…みんな可愛い。
「え、じゃなくて…順番があるだろ? どうするんだ?」
「秀晃さんの好きなようにしていいですよ」
屈託ない笑顔で答える皐…なんだか、そういう笑顔をされると良心が痛む。
…悪いけど、俺はそんなにいい人じゃないぞ。
「雪乃から…で、いいか?」
「わ、私…ですか?」
不意に話題を振られて、パッと頬が赤くなる。
「ダメか?」
「い、いえ…そんなことありません」
雪乃にしては珍しい、少し強い口調のそんなことありません。
そういってくれるだけで、俺のことを思ってくれてるのが、すごく良く分かる。
「じゃ、こっちまで来てくれ」
「…はい」
少し緊張した表情で、雪乃が静かに歩いてくる。
「ここで…いいですか?」
「うん、そこでいい」
……。
…………。
………………。
「秀晃…さん?」
がばぁっ!!
「きゃっ!」
勢いよく、だけど優しく雪乃を抱きしめる。
ゆっくりと…自分の両腕に感じる暖かさをたしかめるように。
雪乃の暖かさと雪乃の匂い…全てを感じられる。
パァン!! スパァーン!!
「いってーーっ!!!」
後頭部に、思いっきり何かが当たった…しかも、2回。
ヒュゴウッ!!!
「!?」
なんだ…? 今のありえない風きり音は?
「何やってるんですかぁ!?」
「秀晃くん、なにしてるの?」
ご立腹な華連さんと、ハリセンを持っているまきえ。
怒ってるはずなのに、頬が赤くなっているあたりが可愛い。
…あれ? 二人だ。
あの…ありえない風きり音の正体は?
「…秀晃くん、今のは、ちょっとやりすぎなんじゃないかしら?」
…智津子さんが? …いや、ありえない話じゃないな。
「え…はぁ……」
ここで、智津子さんに反論はまずいな。
「でも……耐えることが女の美学…ひいては、女の魅力なんじゃなかったのか?」
「うっ…」
ばつの悪そうな顔をして、まきえがたじろぐ。
まあ、こういうまきえの表情も、顔を真っ赤にして怒ってくれる華連さんも十分魅力的だけど。
「…まあいいや。その反応も含めて、その人なんだから…作り物の性格なんてみたくないし」
「そうそう、アタシは秀晃くんに嘘なんてつきたくないもん」
「秀晃さん、分かってるじゃないですか」
ぱっと花が咲いたように二人の表情が笑顔になる。
この笑顔…どうして、二人一緒にいるときにも出来ないんだろうな。
そうすれば…俺は満足なのに。
「じゃ、次は皐…いいか?」
「えっ!?」
あきらかに、固くなって頬が赤くなる皐。
「そっか、嫌だよな。 信用されてないもんな…俺は」
「そ、そんなことないですよ! 秀晃さんですよ、安心です」
「…そうか、そういってくれると嬉しいよ」
皐の横に並んで、腰に手を回す。
細くくびれたしなやかな腰が、俺の手にぴたりと収まる。
「わっ…これ、けっこう恥ずかしいです」
ちょっと俯き加減で、皐が赤みがかった頬をかく。
「何だか…エスコートされてるみたいで…えぇ!?」
そのまま、下まで手を滑らせた。
形の良いおしりのほうへ。
手のひらに感じる暖かさと柔らかさを楽しむように、俺は手を擦り(なすり)付ける。
「きゃっ、ちょっ……えぇっ!?」
パニック状態なのか、目の端にうっすらと涙を浮かべて皐が飛び跳ねる。
ふわふわと舞うように見えるチェックのスカートとその中身が、何ともいえないチラリズムだ。
「はーい、皐さんギブアップ〜」
まきえがどこかの番組の司会者のように、皐にそう宣告する。
「えっ…あぅ……」
ちょっと悔しそうな表情で、でも、さっきのはかなり恥ずかしかったのか顔を赤くしたまま恨めしそうにこっちをみてる皐。
大丈夫だ皐…その表情だけで、満点だ。
「じゃ、次は華蓮さん…いいですか?」
「…ここでやるの?」
ためらいがちに…それでも許しを請う目というよりは、上目遣いのおねだりのような表情。
そんな仕種だけでも、たまらなく可愛い。
「いやですか?」
「人前じゃ…なにをやるんでも、恥ずかしいよ」
囁きかけるような小さな声は、俺の心をいっそう煽り立てる。
「大丈夫、そんな酷いことしないから」
「それって…わたしには酷いことしたってことですよね?」
皐が両手を前にして、怒ったような仕種でじーっと俺と華連さんを見る。
その怒り方一つにも、やっぱり可愛げがある。
「ノーコメントだ」
「あー、ひどいですよー、それー!!」
本当に、怒ってる姿でも一人一人絵になるな…この人たちぐらいに可愛いと。
「いいですか?」
「…うん」
恥ずかしそうに、でも、こくりと笑顔でうなずいてくれる。
…反則ですよ、そんな仕種は。
「えいっ」
さっきの華連さんと同じような、悪戯っぽい声。
ただ、俺がやってるのは本当に悪戯だけど。
「え…?」
ふわりと舞い上がるスカートと、その光の少ない空間に映し出される細くて白い足。
その滑らかな曲線美と、全く余計なものがない洗練された肉体は、ため息が出るほどに扇情的だ。
そして…その太ももを上った先に見えるのは…あの時と同じストライプの…。
「きゃっ!!」
上まであがりきるまえに、手で押さえつけられてスカートがしぼんでいく。
ああ…俺の夢も、しぼんでいく。
スカートを抑えた華連さんは、耳まで赤くして目を潤ませていた。
…よっぽど、恥ずかしかったんだろうな。
「抑えたから、華連さんも失格ですね」
「……もぉ、秀晃くん、エッチなんだから」
…ダメだ。
頬を赤くして、それでも腕に絡まれたりすると…それだけで許せる。
「次は、智津子さんの番ですか?」
まきえが、智津子さんのほうに振り返る。
「いや、それは怖くて出来ません」
…本当に、さっきの雪乃の件でこりごりだ。
「あら、怖い?」
「…いえ、恐れ多いという意味です」
「そう…残念ね」
その微笑みだけで…身の危険が感じられる。
…本当に、この人だけは底が知れない。
「さて、最後に行こうか」
まきえに、ゆっくりとにじり寄る。
「にゃっ?」
とぼけたような作り笑顔が返ってくる。
まったく…どこまでも猫だな。
「大丈夫、俺は猫も大好きだから…猫でもいいぞ?」
「な、何を言ってるんですか? 秀晃さん」
「おや、何を慌ててるんだい、まきえくん」
…焦ってるのが、ここまで分かりやすいのも笑えるな。
「わ、わたしなんて、あんなに長い間、待ってたんですよ?」
「耐える女のナンバー1に決まってるじゃないですか」
「
そうだよな、まきえなら何をされても耐えられるよな〜」
「ひ、秀晃さん、その手の動きが怪しいですけど…」
手をわきわきとしながら、まきえとの距離をさらに詰める。
「なあ、まきえ…」
「はい?」
「俺のこと…待っててくれたんだよな?」
「…はい」
いつもの元気なまきえとは違う、本当に健気で儚げな女の子の返事。
その、静かで…壊れてしまいそうな返事に少しだけドキッとする。
「俺も、まきえのことを探しに来たんだ」
「だから……会えてよかった」
「………」
俯くまきえの肩は、小刻みに震えている。
それが、嬉しさへの震えなのか…それとも、辛かった現実を思い出してなのか…俺には分からない。
まきえの後ろに、静かにまわりこむ。
そして、そのままぎゅっと抱きしめる。
まきえの柔らかい胸を…。
「ぎにゃぁぁあーーーっ!!」
手からあふれるほどのボリュームと、きちんと返ってくる手ごたえ。
ふわふわと手の中で変わるそれは、本当に神秘的な心地よさだ。
「うん、やわらかい」
「なんてことするんですか!! 乙女の柔肌を」
ばっと後ずさりながら、まきえが両腕で胸の前を隠す。
「…まきえ、失格だな」
「はっ! にゃぁぁーーっ!!」
両手を頭にそえて、苦悩のポーズをとるまきえ。
…ま、あそこでやられたら、しょうがないか。
「秀晃さん、あそこまでムードを作って、どうして…あーなるんですかぁ!?」
「…たしかに、俺はまきえに悪いことをしたとは思ってる」
「だけどな…辛い話はきらいだ。それは、本編で嫌っていうほどやってるからな」
「…たしかに、そうですけどぉ…」
…不満顔で、まだぶつぶつと文句を言うまきえ。
そんな可愛い顔をするのは勝手だけど…言い出したのは、お前なんだぞ…まきえ。
「で、終わりでいいのか? 優勝者は無し…と」
「えーーっ!?」
「こんな中途半端で終わりなんですか?」
…これ以上、やりたいのか?
まあ、俺としては願ってもない話だけど。
「えっと…あの…その……」
雪乃が、恥ずかしそうに…顔を真っ赤にして歩いてくる。
「? どうかしたか、雪乃?」
「
私、とっても…恥ずかしかったですけど」
「でも、私…嫌だなんて、少しも思ってません」
「…嬉しいぐらい……でした」
……。
…………。
………………。
静寂。
全員が、その場で動けなくなっていた。
「わ、わたしだって、突然でびっくりしたけど…嫌だなんて思ってないですよ!」
「アタシだって、秀晃くんと二人っきりなら、全然かまわないんだから!」
「あ、あたしだって…秀晃さんのこと……嫌いになってないですよ!」
『…まだ、負けたわけじゃないわよ』
そして、眠れない夜は…続く。
〜END〜
〜あとがき〜
今回は、何も考えず、安易に明るくいってみました(笑
ちょっと、華連さんメインといわれた割に、華連さんが弱いか?
というのが、少々心配ですが…
それでも、BLESS特有のキャラ萌えに関しては
それなりに出せたのではないかと、少し満足してますw
もし、不満なり変更希望がありましたら
なんなりとどうぞ〜♪