「やれやれ、やっぱりこうなったか・・・・・・」
「まぁ予想はしていましたけどね」
「でも明日の看病は大変ですよお兄ちゃん」

目の前に広がる死屍累々の状況を見つめながら呟く俺たち。
今日は元旦で1年の始まりを迎える日。
そして今年は桜花と牧島が一緒に初詣行ったから一人でゆっくり出来ると思っていたのに・・・・・・

「「「「「くー・・・むにゃむにゃ・・・・すー・・」」」」」

全員酔いつぶしてしまったらゆっくりどころの騒ぎじゃねーよな(汗)。

桜舞う・あぷろーち外伝 お正月で大騒ぎ!!

―数時間前―

今日は1年の始まりを意味するお正月。
冒頭で述べたとおり桜花と牧島が連れ立って初詣に行ったので俺は家でぐっすり寝ようとしていたのだが、

「舞人く〜ん、あけましておめでとう〜♪」
「舞人〜、おめでとさん♪」

と星崎と八重樫が乗り込んできて、その数秒後に

「せんぱい、あけましておめでとうございます♪」
「おにいちゃん、あけましておめでとうございます♪」
「舞人さん、あけましておめでとうございます!」
と雪村と青葉ちゃんとかぐらちゃんが参戦。更に

「舞人君、あけましておめでとう、今年もよろしくね♪」
「あけましておめでとう、舞人♪」
「舞くん、あけましておめでとうございま〜す♪」

里見先輩にひかり姐さん、それとなすのさんがご到着(汗)。
合計8人の美(小)女がここ桜井家に集合した。
俺はとりあえず皆を家に入れてお茶を出す。

「ええと・・・・・とりあえずあけましておめでとう皆。今年もよろしくな」
「「「「よろしくお願いします!!」」」」

俺の形式通りの言葉に揃って返答してくる面々。
新年早々元気ですな貴女たち・・・・・(汗)。

「舞人君、おせち作ってきたよ、皆で食べよう!!」
「あ、私もつくってきたよおにいちゃん。食べて食べて♪」

そう言いつつおせちの入った重箱を差し出してくる星崎と青葉ちゃん。
この二人、結構な料理上手なので味に関しては問題ない。
だ・が・・・・・・・・

「舞人君、はい、あ〜ん♪」
「新年早々いきなりそれかお前って奴は!」

来ると思ったよこの超天然お姫様は(汗)。
当然ながら周りの少女たちも・・・・・・・

「「「「「「・・・・・・・ずるい!」」」」」」

と言って俺に群がってくる(汗)。
四方八方から迫り来る、少女たちが差し出す料理を全部食べきったことは言うまでもない。
嗚呼・・・・・・・もう俺腹いっぱい・・・・・・・・

「お前ら・・・もうちょっと・・・限度って物を・・・・・・・考えろ・・・・・・」
「え?ちょ、ちょっと舞人君!?」
「きゃー!?舞くんしっかりしてくださいー!?」

暗くなる視界の中、俺が最後に見たのは慌てた様子の皆の表情だった。
ご愁傷様、俺・・・・・・・・ガクッ(気絶)。

―数十分後―

「・・・・・・・・・っは!?俺は一体!?」
「「あ、おはよう舞人」」

目覚めた俺に近づいてくる八重樫とひかり姐さん。
他の面々もそれに気付いて近づいてくる。

「ごめんね、舞人君」
「ちょっとやりすぎたわね。以後気をつけるわ」
「「「「「ごめんなさい」」」」」」
「あ、ああ。解ればいいんだ・・・・ってその格好は!?」

白衣に赤い袴・・・・・・こ、これはあの神社とかに居る女性が着る物では!?

「へへーん、巫女装束だよ舞人♪このつばさちゃんのコネで仕入れてきたのさー♪」
「いやコネって・・・・・しかも全員かよ(汗)」

俺の言葉に笑顔で答える面々。
むぅ・・・・・・いつもとは違う雰囲気がなんとも・・・・って脇から素肌が見えてる!?
ま、まさかノーブラなのか!?恐るべし、巫女装束(爆)。

「さ、舞くん♪ググッといきましょう♪」
「舞人さん、この芹沢かぐら、きっちりしっかりとお注ぎ致します♪」
「ああ、せんぱいの杯に注ぐのはこの雪村の役目ですのに〜」
「うぅ、舞人君私も注がせてよぉ」

いつの間にか持たされた杯に注がれる酒。
しかし俺は内心しめた!と思っている。
何故なら・・・・・・

「よし、じゃあ全員で飲み比べといこうじゃないか。言っておくが俺は酒には滅法強いので」
「「「「「「さんせーい!」」」」」」

そして始まる飲み比べ。
徐々にペースを上げる俺と必死についてくる面々。
だが、この中で一番酒に強い俺が生き残ったのは言うまでもない。
そして帰ってきた桜花と牧島が家の惨状を見て苦笑を漏らしたのは別のお話・・・・・・・

END

後書き
新年あけましておめでとうございます!
華蓮「今年もよろしくお願いします」
翠「そして今回は桜舞う・あぷろーちの外伝になります♪」
今年も頑張って書きますんでよろしくお願いします♪ では

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